
こんにちは☀️
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨
おしりのトラブルは、「誰にも相談しにくい」「恥ずかしい」と感じてしまい、つい我慢してしまう方がとても多い症状です。しかし実際には、おしりの痛みや腫れは 生活の質(QOL)を大きく下げてしまう ことがあり、長く放置してしまうほど治りにくく、再発を繰り返す原因になることも少なくありません😣
おしりの違和感は、日常生活の中でふと感じる小さなサインから始まることが多く、「なんとなく痛い」「座るとつらい」「触ると腫れている気がする」といった症状は、実は身体が発している大切な警告の可能性があります⚠️
その中でも当院に多く寄せられるご相談のひとつが、“肛門周囲炎(こうもんしゅういえん)” という病気です。
肛門周囲炎は、急に強い痛みが出ることもあり、「昨日まで何ともなかったのに!」「歩くのもつらい…」と驚いて受診される患者さんも少なくありません⚠️早めに治療すれば比較的短期間で改善する一方、放っておくと膿(うみ)がたまり、痛みが悪化し、のちのち “痔ろう”という別の病気 につながるケースもあります。
おしりの病気は、とても身近でありながら誤解も多く、「運動不足だから?」「清潔にしていなかったから?」「体質?」と不安に思われる方も多いため、本記事ではわかりやすく解説していきます🔍初めて症状が出た方も、何度か繰り返してしまっている方も、まずは安心して読み進めていただければ嬉しいです。
■ 肛門周囲炎ってどんな病気?
肛門周囲炎(こうもんしゅういえん)とは、肛門のまわりに細菌が入り込み、炎症や膿(うみ)がたまってしまう病気 のことです。
肛門の内側には、便をスムーズに出すためにいくつかの小さな腺(あな)があり、そこから分泌液が出ることで肛門が乾燥しないように守られています。この“肛門腺”と呼ばれる部分はとても細く、日常生活のちょっとした刺激や小さな傷、下痢・便秘などがきっかけで細菌が奥へ入り込みやすい構造になっています。
その結果、腺の周りで炎症が起こり徐々に膿がたまって 腫れや痛みが出てくる のが肛門周囲炎の特徴です。わかりやすく例えると、「おしりの内部に小さな吹き出物ができ、それが腫れて痛む」 イメージに近いかもしれません。ただし皮膚のニキビと違い、肛門周囲は血流や細菌環境が特殊なため、炎症が広がりやすく、痛みも強く出やすいのが難点です。多くの方が「急に痛くなった」「朝起きたら腫れていた」と訴えるほど、症状はある日を境に急に悪化することが多く、座る、歩く、排便するなど、日常動作にも支障が出る場合があります😖
また肛門周囲炎は、膿がたまっている段階(急性期)と、炎症が治まった後にも“膿の通り道”が残ってしまう段階(慢性期)に分かれ、後者が 痔ろうと呼ばれる別の病気につながります。つまり肛門周囲炎は、単なる痛みや腫れではなく、放置すると長引き、再発の原因になる病気 なのです💧
■ 肛門周囲炎の症状
次のような症状があれば、肛門周囲炎の可能性があります。
・肛門まわりの痛み(ズキズキ・ひきつる痛み)
・触ると腫れている、しこりのようなものがある
・熱っぽさ、発熱
・座ると痛い、歩くと痛い
・排便時の強い痛み
症状が急に強くなることが多いため、「昨日までは普通だったのに…😰」と驚かれる方も少なくありません。
■ 放っておくとどうなるの?
炎症が進むと膿がたまり、自然に破れて膿が出てしまうこともあります。一度治ったように見えても、膿のトンネル(痔ろう)が残る場合があり、再発を繰り返す原因になります。そのため、症状があるときは 早めの受診がとても大切 です🧑⚕️
■ 治療はどうするの?
肛門周囲炎の治療は、「炎症の程度」と「膿がたまっているかどうか」 で大きく変わります。見た目では判断できないことも多いため、医療機関での診察がとても重要です⚠️以下では、一般的な治療の流れを軽い段階→進行した段階の順に解説します。
① 軽い場合(腫れはあるが、膿がまだたまっていない)
炎症が比較的初期で、腫れや痛みが軽度であれば、薬による治療(保存療法) で改善することがあります。
主な治療内容
・抗生物質
細菌の増殖をおさえ、炎症の広がりを防ぎます。多くは数日〜1週間ほど服用します。
・痛み止め(鎮痛剤・消炎剤)
日常生活の痛みを軽減し、自力での歩行や排便を楽にします。
・便を柔らかくする薬(酸化マグネシウムなど)
排便で肛門に負担がかからないようにすることも大切です。
・生活指導
おしりを温める、清潔に保つ、便秘や下痢の改善など。
“軽い段階”とはいえ、炎症が悪化すると一気に痛みが強くなることがあるため、医師の指示で経過観察を行うことが重要です🧑⚕️
② 膿がたまっている場合(急性期:もっとも痛い時期)
肛門周囲炎の治療で最も大切なのがこの段階です。画像診断や触診で「膿がたまっている」と判断された場合、薬だけでは治りません。膿が袋のようにたまった状態は、自然に散らすことができないため、排膿(膿を外に出す処置)が必須 となります。
・切開排膿(せっかいはいのう)
もっとも一般的で、効果が早い治療です。
①局所麻酔をして、腫れている部分に小さな切開を入れて膿を出します。
②処置は 数分〜10分程度 と短時間で終了します。
③膿が抜けると、多くの患者さんが 「その場で痛みがだいぶ楽になる」 と感じます。
膿は自然には吸収されず、放置すると炎症の範囲が広がり、歩けないほど痛みが悪化することもあるため、躊躇せずに治療することが重要です🧑⚕️
・処置後のケア
①排膿後はガーゼで保護し、数日間は分泌液が続くことがあります。
②抗生物質や痛み止めを併用しながら炎症を抑えていきます。
③入浴やシャワーで清潔を保つと、治りが良くなります。
③ 再発を繰り返す場合(痔ろうの段階)
肛門周囲炎が一旦おさまったあとでも、膿の通り道(トンネル)が内部に残ってしまうことがあり、これを 痔ろう と呼びます。痔ろうになると、排膿だけでは治らなくなり、根本的に治すためには外科的な手術 が必要になることがあります。
手術と聞くと不安になるかもしれませんが、
・局所麻酔で可能な手術
・入院不要の手術 なども多く、患者さんの状態に応じて選択されます。
痔ろうを放置すると再発を繰り返し、炎症や膿が慢性的に続くため、早期に専門医で相談することが大切です🧑⚕️
④ どの段階でも大切なのは「無理しない」「早めに受診」
肛門周囲炎は、早く治療するほど治りが早く、痛みも軽く済む病気 です。「座ると痛いだけだから…」「そのうち引くだろう…」と我慢してしまう方は多いですが、腫れや膿が大きくなるほど処置が大変になります。もし、
・痛みが強い
・腫れが急に大きくなった
・発熱(微熱〜高熱)がある
・歩くのも座るのもつらい
といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
■ 自宅でできる予防
肛門周囲炎は、ちょっとした生活習慣の積み重ねで起こりやすくなる病気です😊逆に言えば、普段の過ごし方を少し工夫することで、発症や再発を防ぎやすくなります。ここでは、今日から取り入れられる 「無理なくできる予防法」 をご紹介します。
① 排便時に“強くいきまない”
強くいきむと、肛門の内部に負担がかかり、小さな傷ができやすくなります。そこから細菌が入り込み炎症のきっかけに。
いきまないためのコツ
・トイレに長く座らない(5分以内が理想)
・朝、コップ1杯の水を飲む
・食物繊維の多い食事を意識する
・便が出にくい日は無理せず出なおす
便秘や下痢をくり返す方は、排便習慣の見直しが特に重要です🙌
② 便をやわらかく保つ
固い便は肛門に負担をかけ、炎症の原因になります。逆に下痢も刺激が強く、肛門腺から細菌が入りやすくなります。
食事でできる対策
・野菜、きのこ、海藻、果物をしっかり摂る
・朝食を抜かず、腸のリズムを整える
・水分をこまめにとる(1日1.5〜2Lを目安)
・乳酸菌入り食品(ヨーグルト、納豆)で腸内環境を整える
“ちょうどいい柔らかさ”はバナナくらいが目安です。
③ 長時間座りっぱなしを避ける
長時間座ると、おしり周辺の血流が悪くなり、炎症のリスクが高くなります。特にデスクワークの方は要注意⚠️
予防ポイント
・1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチ
・クッションや円座を利用して負担を軽減
・デスクワークの合間に歩く習慣をつける
座りっぱなしの生活は痔だけでなく肛門周囲炎の再発にもつながります。
④ おしりを清潔&乾燥ぎみに保つ
肛門まわりが湿っていたり、肌が荒れていたりすると細菌が増えやすくなります💧
清潔に保つコツ
・お風呂で軽く洗う(こすりすぎは逆効果)
・汗をかいた日は着替える
・トイレットペーパーでゴシゴシせず、軽く押さえるように
・ウェットティッシュ使用は適度に(刺激が強い製品は避ける)
※ 洗いすぎは皮膚バリアを壊し、皮膚炎→感染の流れを作ってしまうこともあります。
⑤ おしりを“温める”習慣
意外に思われるかもしれませんが、肛門周囲の血流を良くすることで炎症が起こりにくくなります。
おすすめの温め方
・湯船につかる(38〜40℃で10分ほど)
・冷えが強い人は、軽くホッカイロを腰に貼る
・ストレッチや軽い運動で体全体を温める
ただし、急な痛みや腫れが強い時は温めず、早めに受診しましょう🔍
⑥ 免疫力を落とさない生活
肛門周囲炎は細菌感染が原因のひとつなので、免疫力も大切です。
免疫力を維持するポイント
・睡眠をしっかりとる
・偏った食事を避ける
・疲労やストレスを放置しない
・過度な飲酒を避ける(下痢の原因にも)
体調が崩れると腸内環境も悪化しやすいため、日ごろの体調管理が予防にも直結します😴
⑦ 違和感があれば“少し早めに受診する”
予防法を実践していても、肛門周囲炎は体質や偶然のきっかけで起こることがあります。
「いつもより痛い」「腫れてきたかも」そんな小さなサインの段階で受診すると、多くは薬だけで治り、処置が必要になる前に改善することが多いです💊✨
■ まとめ
肛門周囲炎は、「肛門のまわりに炎症や膿がたまる病気」 で、誰にでも起こりえます。早めに受診すれば、痛みも治りやすく、再発を防ぐことにもつながります。おしりのことは相談しにくいと感じる方が多いですが、当院ではプライバシーに配慮した診察を行っています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談くださいませ💁♀️







