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秋の健康診断で見逃されがちな「隠れ胃がん」にご用心🍂


こんにちは☀️
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨

少しずつ秋の気配が感じられる季節になりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
秋といえば、職場や自治体で健康診断を受ける機会が増える時期です💉

健康診断は、生活習慣病やがんの早期発見に大変重要な機会ですが、実は「胃がん」に関しては、健康診断だけでは見逃されてしまうケースがあるのをご存じでしょうか🌀

今回は、そんな「隠れ胃がん」についてわかりやすくお伝えいたします。
「健康診断で異常なしだったから安心」と思っている方にも、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です👌🏻

■ 健康診断の「胃の検査」で分かること、分からないこととは?
秋の健康診断で多くの方が受けられる「胃の検査」ですが、その内容の多くは「胃部X線検査(バリウム検査)」です☝🏻バリウム検査は、胃の形の異常や大きな腫瘍を見つけるには一定の効果がありますが、すべての病気が正確に発見できるわけではありません⚠️

具体的には、以下のような限界があります。
・平坦で小さな病変(早期胃がんなど)が画像に映りにくい
・胃の動きやバリウムの流れ方によって、病変が隠れてしまうことがある
・粘膜のわずかな凹凸や変色、ポリープなどの微細な変化までは把握しづらい

特に問題となるのが、早期の胃がんです!⚠️

早期の胃がんは、症状が全くないことが多く、自覚症状のないまま進行してしまいます…
また、がんが小さく粘膜にとどまっている段階では、X線画像では異常が確認しづらく、「異常なし」と診断されてしまうことも少なくありません😱

つまり、「健康診断で異常なしだったから大丈夫!」と思っていても、実はごく初期の胃がんが隠れている可能性もゼロではないのです!
これが、いわゆる「隠れ胃がん」と呼ばれる状態です。

また、ピロリ菌感染の既往がある方や、慢性胃炎を指摘されたことがある方、家族に胃がんの方がいる方などは、バリウム検査だけでは安心せず、内視鏡検査(胃カメラ検査)も視野に入れることをおすすめいたします⭕

■ 「隠れ胃がん」はなぜ怖いのか?
胃がんは、日本人にとって非常に身近ながんの一つです。国立がん研究センターの最新データによると、男性では肺がんに次いで第2位、女性でも乳がんや大腸がんに次いで第4位の罹患数となっており、年齢を問わず多くの方が関わる可能性のある病気です。

胃がんの怖いところは、なんといっても「初期にはほとんど自覚症状がない」という点です。食欲がなんとなく落ちた…、少し胃もたれがある…、すぐに満腹になってしまう…こうした症状は、疲れや加齢、ストレスのせいと感じてしまい、「まさかがんかも」と思う方は多くありません😣

実際、胃がんの初期症状はとてもあいまいで、風邪や胃炎など他の病気と区別がつきにくいのが現実です。
さらにやっかいなのが、「健康診断で異常なしと言われたから大丈夫」と安心してしまうケースです🚨

特に、バリウム検査を受けて問題なしと判定された方は、その安心感がかえって検査の必要性を遠ざけてしまうことがあります。しかし、実際にはバリウム検査で見落とされた早期の胃がんが、半年後の内視鏡検査で発見されたというケースも、私たち臨床現場では決して珍しくありません…

「隠れ胃がん」は、まさに気づかぬうちに進行していく“静かな病”です。大切なのは、健康診断の結果だけに頼らず、「体の小さなサイン」や「年齢・リスクに応じた検査の選択」を意識することなのです☝🏻

■ 「このような方」は内視鏡検査をおすすめいたします!🔍
当院では、以下のようなリスクの高い方や、少しでも不安を感じている方には、バリウム検査ではなく、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)による詳しいチェックをおすすめしております。

胃がんの家族歴がある方👨👨👧👦
ご両親や兄弟姉妹に胃がんを患った方がいる場合、ご自身も発症リスクが高まります。
自覚症状がなくても、定期的な精密検査が大切です。

以前、ピロリ菌に感染していた(除菌した)方🦠
ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子とされています。
除菌後も油断は禁物で、胃の状態を継続的にモニタリングすることが重要です。

胃のポリープを指摘されたことがある方
一部のポリープはがん化のリスクを持つことがあります。
内視鏡での経過観察が推奨されます。

喫煙や過度な飲酒の習慣がある方🚬🍻
タバコやアルコールは胃の粘膜を傷つけ、がんの発症リスクを高めるといわれています。
自覚症状がない場合でも、定期的な胃カメラ検査が望まれます。

胃もたれ、胸焼け、食欲低下などの症状が続いている方🌀
「よくある症状」と見過ごされがちですが、慢性的に続く場合は要注意です。
早期の胃がんや逆流性食道炎など、消化器の病気が隠れていることもあります。

バリウム検査で「異常なし」と言われたが、不安が残る方💭
健診結果が正常でも、体調の変化や違和感がある場合は、もう一歩踏み込んだ内視鏡検査をすることで安心につながります。

胃カメラは、胃の粘膜を直接詳細に観察できる検査です🔍️特に、平坦で小さな病変や粘膜の色調変化など、バリウムでは見つけにくい所見を捉える力に優れています。「何もない」ことを確認するためにも、ぜひご相談ください🌱

■ 内視鏡検査って、つらくないの?
「胃カメラ検査って苦しいのでしょう?」というイメージをお持ちの方も多いと思います。当院では、できるだけ患者さんの負担を減らすため、以下の工夫を行っております😌
・麻酔(鎮静剤)を使用し、ウトウトした状態で受けられる
・経鼻内視鏡の選択も可能
・熟練の内視鏡専門医が丁寧に対応
・事前に不安なことを診察にて確認

「思ったより楽だった」「もっと早く受けておけばよかった」というお声も多数いただいております🍀
検査への不安が強い方こそ、ぜひ一度ご相談ください♪

■ 秋は「がん検診」を見直すベストタイミング👍🏻
秋は健康診断の季節です🌾
会社や自治体の健診で毎年バリウム検査を受けているという方も多いかもしれません。

「今年もとりあえず受けたから大丈夫」と、習慣のように済ませてしまっていませんか⁉️
しかし、がん検診で本当に大切なのは、「自分に合った検査を選んでいるかどうか」という視点です!👀

たとえば、家族に胃がんの方がいらっしゃったり、以前ピロリ菌の感染があった方、喫煙や過度な飲酒の習慣がある方などは、バリウム検査では見逃されてしまう可能性もあるため、より精度の高い胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を選ぶべき場合があります🩺

また、40歳を過ぎた頃から、がんのリスクは少しずつ高まっていきます。
特に50代以降の方は、「毎年一度の胃カメラ検査」を検討することが、健康寿命を延ばすための重要な一歩です👣

「今は症状がないから大丈夫…」と思っていても、がんの多くは症状が出たときにはすでに進行していることが少なくありません😯
だからこそ、「何もない今」のうちに、内視鏡でしっかりチェックしておくことが、がんを早期発見・早期治療し、命を守る最大のチャンスにつながります🗝️

秋は気温も落ち着き、検査の負担も少ない季節。心身ともに整いやすい今こそ、ご自身の健康をじっくり見直すタイミングとして、ぜひ「自分に合ったがん検診」を意識してみてください🌻

■ ピロリ菌と胃がんの関係も見逃せない!
胃がんの大きな原因のひとつに、「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」の感染があります。日本人の中高年層では、過去に感染していた方が多く、知らないうちに胃の粘膜にダメージを受けていることも💦ピロリ菌の感染があると、胃がんのリスクは大幅に上昇します。過去に除菌治療を受けた方も、完全にリスクがゼロになるわけではありません!そのため、定期的な胃カメラ検査が大切になります。

■ 「異常なし」に安心せず、「本当の安心」を手に入れましょう🤲🏻
健康診断で「異常なし」と結果が出たとき、多くの方がホッと胸をなでおろすことでしょう。確かに、それはうれしい知らせです。しかし、すべての検査結果が“完全な健康”を保証してくれるわけではない、ということもぜひ心に留めておいてください🚨

特に胃がんのように、「検査方法によっては見逃される可能性がある病気」の場合、検査内容を見直すことが“本当の安心”への第一歩になります👣たとえば、バリウム検査では写りにくい、粘膜のわずかな変化や小さな早期がんも、内視鏡(胃カメラ検査)ならしっかりと観察できます🔍️実際に、「バリウム検査では異常なしだったのに、半年後の胃カメラ検査で初期の胃がんが見つかった」というケースも少なくありません!

「最近、胃が重い気がするけれど、健診で問題なかったし…」
「家族に胃がんの人がいるけれど、自分は大丈夫だろう…」

そんなふうに、ご自身の不調や不安を見過ごしていませんか?
少しでも気になる症状やご不安がある方は、ぜひ一度、専門医の診察を受けてみてください👨‍⚕️
当院では、経験豊富な内視鏡専門医が最新の内視鏡機器を用いて、正確な診断と安心をお届けしております👆

“異常なし”という数字だけにとらわれず、“本当に大丈夫か”を見極めること。
それが、ご自身の健康を守るいちばん確かな方法です。どうぞお気軽にご相談ください🌼

■ 当院でできること
当院では、「痛くない・辛くない・恥ずかしくない」胃カメラ検査・大腸カメラ検査を提供できるよう、日々の診療に取り組んでおります。内視鏡専門医が、患者さんお一人おひとりのお悩みに寄り添いながら、丁寧に対応させていただきます。

■ 最後に 〜 早めの行動が、未来を守ります ~
「健診で異常なしだから、大丈夫」そう思いたい気持ちは、よくわかります😌
でも、「今、自分の身体に本当に合った検査をしているか?」という問いを、ぜひこの機会に自分自身に投げかけてみてください。
内視鏡検査は、胃がんを早期に発見し、命を救うことができる大切な検査です👨‍⚕️症状がなくても、気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。お一人お一人のニーズに合わせた人間ドックのご提案も可能です💁‍♀️

皆さまの健康を守るパートナーとして、これからも精一杯サポートさせていただきます🌷

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