こんにちは☀️
立川駅前こばやし内科胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨
「またお腹が痛くなったらどうしよう…」
「通勤・通学途中に急にトイレに行きたくなるのが怖い」
「便秘が続いていて、すっきりしない」
そんな不安や違和感を感じたことはありませんか?実は今、20代〜30代の若者の間で“お腹の不調”を訴える人が増えています😭その中でも特に多いのが、「過敏性腸症候群(IBS)」という疾患です❗
過敏性腸症候群は、一見ただの“お腹が弱い体質”のように思われがちですが、れっきとした病気であり、治療や生活習慣の見直しによって改善できる可能性があります。
今回は過敏性腸症候群の症状、原因、診断方法、内視鏡の必要性、そして治療や付き合い方までを、わかりやすく丁寧に解説していきます😊
■過敏性腸症候群ってなに?ただの体質じゃないの?
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome、略してIBS)は、腸に炎症や潰瘍といった“目に見える異常”がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘などの症状が慢性的に続く病気です😫
主な症状
・腹痛(特に排便で和らぐことが多い)
・慢性的な下痢または便秘、もしくはその両方
・お腹の張り(ガスが溜まりやすい)
・便の形状や回数が異常に変わる
症状の種類によって、以下のタイプに分類されます:
・下痢型過敏性腸症候群(IBS-D):突然の強い便意や水様便が特徴
・便秘型過敏性腸症候群(IBS-C):排便困難、コロコロとした硬い便
・混合型過敏性腸症候群(IBS-M):下痢と便秘が交互に現れる
・分類不能型過敏性腸症候群(IBS-U):上記いずれにも当てはまらないが症状がある
「緊張するとお腹が痛くなる」という経験をしたことのある方も多いと思いますが、過敏性腸症候群はそれが“日常的”かつ“生活に支障が出る”レベルで起きる状態です😣
■なぜ若い人に増えているの?
過敏性腸症候群はどの年代でも発症する可能性がありますが、特に多いのが20代〜40代の若年〜中年層です❗理由としては以下のようなものが挙げられます❗
・慢性的なストレス(仕事・人間関係・SNSなど)
・食生活の乱れ(コンビニ食、過剰なカフェインや脂質の摂取)
・睡眠不足や昼夜逆転の生活
・女性の場合、ホルモンバランスの影響も関係
特にストレスとの関連は深く、過敏性腸症候群は「腸のストレス反応」とも言える病気です。脳と腸は密接に関係しており、精神的な不安や緊張が腸の動きを過剰にしたり、逆に停滞させたりすることで、さまざまな症状を引き起こします😢
■どうやって診断される?内視鏡は必要?
「なんとなく下痢気味だから」「便秘は体質だと思ってた」――多くの若者は過敏性腸症候群を自己判断してしまい、受診を避けがちです。しかし、他の病気が隠れている可能性もあるため、きちんと診断を受けることが重要です。
若年層でも、血便や急激な体重減少、家族に大腸がんの方がいる場合などは、内視鏡検査(大腸カメラ)が推奨されることがあります。過敏性腸症候群と似た症状を示す病気には以下のようなものがあります:
・潰瘍性大腸炎、クローン病(炎症性腸疾患)
・大腸がん
・感染性腸炎
・セリアック病 など
つまり、過敏性腸症候群と診断されるためには「ほかの病気ではない」ことを確認する必要があるのです👆
■内視鏡って怖くない?
最近は麻酔(鎮静剤)を使用して眠っている間に検査できるため、痛みや不安をほとんど感じることなく終える方が増えています🍀
当院では全例経験豊富な内視鏡専門医が施行し、麻酔(鎮静剤)を使用しながら、細い内視鏡を使い、患者様に楽に検査を受けていただけるよう配慮しております。
■治療や改善法はある?薬だけじゃない対処法
過敏性腸症候群は、根本的な治療法がすぐに見つかるわけではありませんが、症状を軽減し、日常生活に支障が出ないようにすることが目標になります。治療の基本は「薬+生活習慣の見直し」です。
① 薬物療法
・整腸剤(乳酸菌製剤など):腸内環境を整える
・抗コリン薬:腸の過剰な動きを抑える
・下痢止め・便秘薬:症状に応じて使用
・漢方薬:体質や体調に応じて処方されることも
・抗うつ薬・抗不安薬:腸と脳のバランスを整える目的で用いられることもあります(少量)
② 食事療法
・低FODMAP食の導入:発酵性糖質(玉ねぎ、りんご、乳製品など)を制限することで症状が軽減する場合があります
・刺激物の制限:カフェイン、アルコール、香辛料などを控える
・バランスの良い食事:食物繊維や水分を適切に摂取することも重要です
③ 生活習慣の見直し
・睡眠時間の確保
・適度な運動(ウォーキングやストレッチでもOK)
・ストレスケア(マインドフルネス、カウンセリング、趣味の時間を大切に)
④ 心のケア
「過敏性腸症候群かも?」と思う方の多くが、「人に話せない」「恥ずかしい」と感じているようです。しかし、それがかえってストレスを増やし、症状を悪化させる要因にもなります。早めに医師に相談し、「自分だけじゃない」と知ることが症状改善の第一歩になります。
■おすすめの運動法などなどご紹介いたします😉
🏃♀️ 運動:腸の動きを整え、ストレス軽減
✅ おすすめの運動
運動 |
効果 |
頻度 |
有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・サイクリング) |
腸の蠕動を促進 |
週3〜5回 |
ヨガ・ピラティス |
自律神経を整える |
毎日5〜15分でもOK |
ストレッチ(特に腹部・腰回り) |
ガスの排出促進 |
毎日 |
🚫 注意点
・激しい運動(短距離走・ハードな筋トレ)は、一時的に症状を悪化させることがあるため、控えめに。
・食後すぐの運動は避け、30分~1時間後を目安に行うのがベストです。
🍽 食事:腸にやさしい「低FODMAP食」が基本
✅ 避けたい食べ物(高FODMAP食品)
FODMAPとは、発酵性の糖質群。過敏性腸症候群の方は、これらの一部を消化吸収しにくく、ガスや下痢の原因になります。
分類 |
食品例 |
オリゴ糖 |
玉ねぎ、にんにく、ねぎ |
乳糖 |
牛乳、ヨーグルト |
フルクトース |
りんご、梨、蜂蜜 |
ポリオール |
キシリトール、さくらんぼ、アボカド |
※すべてを除去する必要はなく、「腸に合わないもの」を見つけて調整していきましょう。
🍚 おすすめの低FODMAP食品
食品群 |
食材例 |
炭水化物 |
白米、もち、玄米少量 |
タンパク質 |
卵、鶏肉、白身魚、豆腐(木綿) |
野菜 |
にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、トマト |
果物 |
バナナ、いちご、オレンジ |
飲料 |
緑茶、麦茶、紅茶(無糖) |
✅日常生活のアドバイス
・1日3食、決まった時間に:腸のリズムを整えます。
・よく噛んで食べる:ガスの発生や胃腸への負担を減らします。
・早食い・過食・夜遅い食事は避ける。
・食事・症状・便の記録(フードダイアリー)をつけることで、自分に合う・合わない食品が見えてきます。
■過敏性腸症候群に効くヨガポーズ5選
当院のヨガやストレッチに詳しいスタッフが紹介してくれたものです💁♀️
腸の動きを促進し、自律神経を整えるポーズを中心にご紹介します。初心者でも安心して行えます。
① ガス抜きのポーズ(パヴァナムクタアーサナ)
💡腸内ガスの排出促進・腹部リラックス
やり方:
1. 仰向けに寝る
2. 両膝を胸の前に引き寄せて抱える
3. 首を少し上げて、膝に額を近づける(無理しない)
4. 深呼吸しながら30秒〜1分キープ
▶ 朝や寝る前におすすめ。便秘・ガス溜まりのある方に◎
② 猫のポーズと牛のポーズ(キャット&カウ)
💡背骨と腸の動き活性化・自律神経の安定
やり方:
1. 四つ這いになる(手は肩の下・膝は腰の下)
2. 息を吐きながら背中を丸め、顎を引いて「猫のポーズ」
3. 息を吸いながら背中を反らし、顔を前に向ける「牛のポーズ」
4. これをゆっくり5〜10回繰り返す
▶ 呼吸に意識を向けて、ゆったり行うのがポイント。
③ チャイルドポーズ(バラーサナ)
💡腹部をやさしく圧迫しながら深いリラックス効果
やり方:
1. 正座から両手を前に伸ばしてお辞儀のように上体を倒す
2. 額を床につける or ブロックの上に置く
3. 腹部が太ももに触れるようにしながら、深呼吸を繰り返す
▶ ストレス性の下痢や腹痛に悩む方にも◎
④ 仰向けねじりのポーズ(スプタ・マツヤンドラーサナ)
💡腹部を刺激し腸の蠕動運動を促進
やり方:
1. 仰向けに寝て、右膝を立てて左側に倒す
2. 両肩は床につけたまま
3. 顔は右に向ける(無理せず)
4. 30秒〜1分キープし、反対側も行う
▶ 腸の動きが鈍い方、便秘気味の方におすすめ。
⑤ 合せきのポーズ(バッダ・コナーサナ)
💡骨盤周囲と腹部を開放し、内臓の血流改善
やり方:
1. 足の裏を合わせて座る(あぐらのように)
2. 両足を手で包み込むように持ち、背筋を伸ばす
3. 胸を開いて深呼吸を繰り返す(前屈してもOK)
▶ 女性のIBS・冷え性や血行不良がある方にも効果的。
✅ポーズを行うときのポイント
・無理に伸ばさず「気持ちいい」と感じる範囲で行うこと
・1日10分〜15分でも、毎日継続することが効果的
・ポーズとゆっくりとした鼻呼吸(腹式呼吸)を合わせることで、自律神経が整います
■まとめ
お腹の不調、我慢しなくていいんです👆
過敏性腸症候群は、若い世代にこそ多く見られる病気のひとつです。
単なる“お腹が弱い体質”ではなく、ストレスや生活習慣、腸と脳のバランスによって引き起こされるれっきとした疾患です。
「自分の症状はIBSなのか、それとも別の病気なのか?」
「検査を受けるのが怖い、恥ずかしい」
そんな不安がある方こそ、まずは専門医の診察を受けてみてください。
当院では、リラックスできる環境での内視鏡検査やプライバシーに配慮した診療を心がけています。気軽に相談できるような雰囲気づくりを大切にしていますので、お気軽にご相談くださいませ😊
あなたの「お腹の不安」が少しでも軽くなりますように。
まずは一歩、踏み出してみませんか?💁♀️