こんにちは🌻
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨
本日は、夏を元気に乗り切るための熱中症対策と、熱中症の症状が出た場合の対処についてお話していきます💁♀️
年々暑さが厳しくなる中、「熱中症」は誰にとっても他人事ではありません💦
熱中症は軽症のうちは自宅で対応できますが、自己判断の遅れが命取りになることもあります。
特に高齢者や小さなお子さん、持病をお持ちの方は注意が必要です。
今回は、熱中症の基本知識から、今日からできる予防のコツ、ちょっとした豆知識まで、わかりやすくご紹介します!
🔍そもそも熱中症ってどんな状態?
熱中症とは、高温多湿の環境に長くいることで、体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整がうまくできなくなる状態を指します。
🔺主な症状
・めまい、立ちくらみ
・頭痛、吐き気
・筋肉のけいれん(こむら返り)
・体がだるい、ぼーっとする
・ひどくなると意識障害やけいれんを起こすことも
特に「気づかないうちに進行してしまう」のが熱中症の怖いところです。
重症化すると命に関わることもあるため、早めの予防・対応がとても大切です。
🔍熱中症になりやすい人とは?
環境省の「熱中症による救急搬送状況」によると、2023年の熱中症による救急搬送者数は約9万人以上にのぼり、そのうち約40%が65歳以上となっています。
また、発生場所の最多は「住居」(約40%)で、外よりも家の中が危険な場合もあります。
特に注意が必要な方は、以下のとおりです。
① 高齢者(65歳以上)
・加齢によって「暑さを感じにくくなる」
・汗をかく機能が衰えている
・室内でも熱中症になる例が多い(エアコンを控える傾向)
👉 日本での熱中症死亡者の約8割が高齢者(環境省データ)となっています。
② 小さなお子様
・体温調整機能が未熟
・身長が低く、地面からの照り返しの熱を受けやすい
・自分で水分補給を意識できない
③ 屋外で働く方・スポーツをする人
・炎天下での作業や運動により体温が急上昇
・特に、体が暑さに慣れていない梅雨明け〜初夏が危険
④ 持病がある人(特に心疾患・糖尿病・腎臓病)
・体温調節に関わる血流や水分バランスが崩れやすい
・利尿薬などの服用で脱水を起こしやすい
⑤ 肥満の方
・熱が体内にこもりやすく、発汗もしにくいためリスクが高い
🚨熱中症かな?と思ったら…🥵
ここからは、もし熱中症の疑いや熱中症になってしまったら、どのように対処すべきかをお伝えしていきます。
熱中症は、早期の対応でほとんどが回復します。
「ちょっとおかしいな?」と思ったときに行動できるかが、重症化を防ぐカギです🔑
🔷軽症の場合
・涼しい場所に移動
・衣類を緩め、風を当てて体を冷やす
・冷たい水や経口補水液を少しずつ飲む
🏥熱中症かも?迷ったときの「受診の目安」と「行くべき病院」
「なんとなく体がだるいけど、病院に行くほどじゃないかも…」
「救急車を呼ぶのは大げさかな…?」そんなふうに迷うことがあると思います。
「受診すべきかどうかの判断の目安」と、「どの病院に行くべきか」をわかりやすくまとめます。
🔸【まずは確認】この症状があれば要注意!
症状 |
自宅で様子を見てよい? |
病院に行く? |
救急車を呼ぶ? |
めまい・立ちくらみ |
✅ 様子見可 |
- |
- |
筋肉のけいれん(こむら返り) |
✅ 経口補水などで様子見 |
- |
- |
大量の汗、頭痛、吐き気 |
❌ 安静と水分補給後も |
🏥 内科または救急外来 |
- |
体が熱い・赤い・意識がもうろう |
❌ 自宅対応は危険 |
❌ |
🚑119番を! |
呼びかけに反応がない、 |
❌ 命の危険あり |
❌ |
🚑今すぐ救急車! |
📌自分で判断できる目安(簡易チェック)
以下の3つのうち、1つでも当てはまる方は、医療機関の受診をおすすめします。
1. 水が飲めない/吐いてしまう
2. 体を冷やしても体温が下がらない
3. 横になってもフラフラしている、反応が鈍い
それでも判断に迷ったら「悪化する前に受診」を!🏃💨
✔「無理せず病院へ」これが大切な合言葉☘
ご自身だけでなく、ご家族や身近な方が熱中症のような様子を見せたときも、遠慮せず「受診をすすめる」「一緒に病院に連れていく」ことが命を守ります。もし判断に迷われたら、無理せず病院へ行きましょう。
🏥どんな病院に行けばいいの?
ここからは、熱中症でどの病院へ行くか迷われたときについてお伝えしていきます。
🔷軽症〜中等症の場合
→ 内科・かかりつけクリニックや休日診療所
・めまい、頭痛、吐き気、だるさなど
・経口補水ができる状態
🔶夜間・休日で心配なとき
→ 近隣の夜間救急外来/市区町村の救急相談窓口(#7119)
・すぐに病院に行くべきか迷ったら、「#7119」に電話相談を。
(※東京都など一部地域のみ対応)
🔴重症(意識障害、けいれんなど)の場合
→ 迷わず119番通報!救急搬送を依頼しましょう
✅今日からできる熱中症対策【7つのポイント💡】
人の体が暑さに慣れるには、通常5日〜2週間程度かかると言われています。
いきなり猛暑が来たときは無理をしないよう、すぐに始められる熱中症対策方法をお伝えしていきます!
① こまめに水分補給を🧃
のどが渇く前に少しずつ飲むのがポイントです。
汗をかいたときは、水だけでなく塩分も一緒にとりましょう。(スポーツドリンクや経口補水液など)
② 室内でもエアコンや扇風機を活用🎐
「我慢せず冷房を」——これはとても大切です。
室温は、28℃以下、湿度は50〜60%を目安にしましょう。
③ 外出は暑い時間帯を避ける🌥️
できるだけ午前中や夕方に行動し、炎天下を避けましょう。
どうしても外出する際は、日陰を選んで歩き、帽子や日傘を使って直射日光を防ぎましょう。
④ 通気性のよい服を選ぶ👕
吸汗速乾素材の服や、ゆったりした服を着ると体温調整がしやすくなります。
⑤ 日頃から栄養バランスのよい食事を🍽️
脱水を防ぐには、食事からとる水分や電解質も重要です。
夏野菜(トマト、きゅうり、なす等)や果物(スイカ、桃など)も良いとされています。
⑥ 「暑熱順化(しょねつじゅんか)」を意識しよう
軽い運動やお風呂で汗をかく習慣をつけておくと、体が暑さに強くなります。
⑦ 高齢者や子どもには特に気配りを
本人が「暑い」と感じていなくても、体がすでに限界になっていることもあります。
ご家族同士での声かけがとても大切です。
🍉🍌食べ物で防ぐ!熱中症対策におすすめの食材&飲み物🥒🍅
上記のポイントにもあったように、バランスの良い食事や、こまめな水分補給で熱中症の予防効果が大きく変わっていきます。今回は、暑さに負けない体を作るためにおすすめの食材や飲み物をご紹介します!
👀熱中症になると体はどうなるの?
熱中症は、体内の水分や塩分が不足し、体温がうまく調節できなくなる状態です。
脱水だけでなく、ナトリウム(塩分)やカリウム、マグネシウムなどの電解質バランスの乱れも関わっています。
👉 だからこそ、「水だけ」ではなく、バランスよく栄養を摂ることが大切なのです!
🥗熱中症対策におすすめの食べ物
① きゅうり・トマト・レタスなどの水分豊富な夏野菜🥬
・夏野菜は90%以上が水分!
・カリウムやビタミンCも豊富で、体の熱をクールダウンします。
✅おすすめ:冷やしトマト、きゅうりの塩もみ、サラダなど
② スイカ・メロン・バナナなどの果物🍈
・スイカやメロンも水分が90%以上!
・バナナはカリウム・マグネシウムが豊富で、足がつる予防にもおすすめです◎
✅おすすめ:スイカにひとつまみの塩をかけると、水分と塩分を同時に補給できます。
③ 豆腐・納豆・卵などのたんぱく質食品🥚
・汗をかくと体力も奪われがち。良質なたんぱく質で疲労回復をサポートします。
・冷奴や納豆ご飯は、夏の朝食にぴったりです!
④ 梅干し・味噌汁・漬物(塩分補給)🍙
・汗で失われたナトリウム(塩分)を補うのに効果的。
・味噌汁+具だくさん(豆腐・わかめ・野菜など)は、朝食に最適です!
🧃熱中症対策におすすめの飲み物
✅ 経口補水液(OS-1など)
・医学的に脱水時に最も効果的とされる飲料です。
・高齢者や脱水気味の方におすすめです。
✅ スポーツドリンク(適度な糖分・塩分)
・運動後や外作業の後など、汗をたくさんかいたときにおすすめです。
・飲みすぎには注意(糖分が多い場合があるため)しましょう。
✅ 麦茶
・カフェインレスで体を冷やす効果があります。
・ミネラルも含み、毎日の水分補給におすすめです!
✅麦茶+塩こんぶおにぎり=理想的な組み合わせです✨️
🧊おすすめ!夏の水分補給レシピ🧊
🌼簡単!手作り経口補水液(500ml分)の作り方
・水:500ml
・砂糖:大さじ1と1/2
・塩:小さじ1/4
・レモン汁:少々(お好みで)
これらを混ぜるだけで完成です!冷蔵庫に常備しておくと安心ですね☺
🔺避けたい飲み物
☕コーヒーや紅茶(カフェインによる利尿作用で脱水を助長してしまう可能性があります)
🍺アルコール(体温を上げ、脱水を悪化させると言われています)
熱中症予防は「水分補給」だけでは不十分のため、食べ物の工夫で体の内側から整えることがとても大切です。
暑い夏を元気に乗り切るために、毎日の「食」から熱中症対策を始めてみましょう!
🌞さいごに・・・
暑い季節は、誰もが熱中症のリスクと隣り合わせです。
しかし、日頃のちょっとした心がけや食事・水分補給の工夫で、しっかりと予防することができます。
ご自身だけでなく、ご家族や大切な人の健康を守るためにも、今日からできる対策を始めてみましょう。
今年の夏も、安全に、元気に過ごしていきたいですね😊
夏の暑い時期は食欲不振や下痢など胃腸の不調も出やすい時期です。
何か気になる症状などございましたら、お気軽にご相談くださいませ💁♀️