こんにちは☀️
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨
だんだん暖かい気候となり、3月はお花見など春のイベントが楽しみですね🌸
そんな中「花粉症」でお悩みの方も多いのではないでしょうか?😷
花粉症の患者数は、日本国内で約3,000万人を超えており、最も多いアレルギー疾患とも言われています🌀患者数は年々増加しておりますので、「今年から花粉症になった」「目が痒い」「鼻水が止まらない」などという方もいらっしゃるのではないのでしょうか?🤧
本日は、最新の花粉症情報と対策方法についてお伝えいたします💁♀️
~なぜ花粉症患者が増加するの?~
毎年花粉症患者数は増加しているというニュースを見かけますが、なぜでしょうか?🤔
実は花粉の飛散量が「過去最高」になる理由は、様々な要因が重なってしまっているのです。
✅気候変動による影響
・地球温暖化が進んで春の到来が早まり、花粉が飛散する期間が長くなる。また、温暖な気候は植物が早く成長し、花粉の生産量が増える原因に🌲
・異常気象で、気温の急上昇や豪雨、乾燥など、気象条件の変化が花粉の生産や飛散量に影響する☔️
✅ スギやヒノキの植林
・戦後に行われた大量のスギやヒノキの植林が花粉症を引き起こす主な原因ですが、これらの木々が成熟し、花粉を大量に飛ばすようになった🍃
✅大気汚染の影響
・PM2.5など、大気汚染が花粉の飛散を助長する🌬
✅環境改善に対する対策の遅れ
・花粉症の原因となる樹木の伐採や、花粉の飛散を抑える対策が進んでいないことも影響⛈
これらの要因が組み合わさることで、花粉の飛散量が年々増えており、過去最高の飛散量が観測されています。
花粉症に悩まされている方々にとっては、これらの影響を受けた飛散量の増加が厳しい状況を作り出しているのです😢
~最新の花粉情報について~
「花粉症のコップ理論は古い?」「花粉はマスクの効果がない?」「花粉症は治るの?」
花粉症患者数が増えている一方で、症状は毎年違うなんてことありませんか?
今年はやたら目が痒いなあ…、去年よりは症状が軽いかも!という方もいらっしゃるのではないでしょうか😲
ここからは、最新の花粉情報をお届けします!
👆「花粉症の発症タイミングは、コップ理論ではないの?」
花粉症を発症するタイミングは、「コップ理論」と考えられていました。
▶「コップ理論」とは…
コップの中に水が少しずつ溜まるように、体内に「アレルギー物質」が蓄積
➡結果:コップが満杯になると、限界を超え、花粉症や他のアレルギー反応が引き起こされる
この「コップ理論」は、花粉症だけでなく、アレルギー全般にも適用される理論です。
しかし、最近は「シーソー理論」も注目されています。
シーソー理論は、免疫システムのバランスが崩れることがアレルギー反応の原因であると説明する理論で、特に現代の生活環境がアレルギーを引き起こしやすい状況を作り出しているとされています。
▶免疫力の負担バランスのイメージ
【細菌🦠・ウイルス💥に対抗する免疫力】小 < 【花粉などアレルギーに対抗する免疫力】大
このバランスが崩れ、アレルギー症状が引き起こされると考えるものです。
👆「花粉はマスクでは防げない?」
「花粉爆発💥」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
通常、花粉の大きさは直径約30μmで、これは一般のマスク等で充分に防ぐことができます。
(参考までに:髪の毛断面 70μm、黄砂・SPM 10μm、PM2.5 2.5μ以下)
しかし、
・地面に落ちた花粉が人々や自動車などに踏まれる
・大気汚染(黄砂・排気ガス・PM2.5など)に花粉の表面が傷つけられる
などが起こると、さらに細かい粒子となる「花粉爆発💥」が起きます。
そして、花粉が約1㎛ととても細かくなったために、マスクをすり抜けて防ぎにくくなってしまうというわけです😷
👆「花粉症は治るのか?簡単な症状緩和方法はある?」
現段階で花粉症が治る!とういことは、残念ながら難しいといいます。しかしながら、完全に花粉症が治ることは難しいかもしれませんが、症状の軽減や改善を目指す方法はあります。特に簡単に取り入れやすい方法として、「食事・栄養」など気を付けるのはいかがでしょうか?🍽️☕
🌟免疫力を高める食べ物
・ヨーグルト:腸内環境を整え、免疫力をサポート
・納豆:納豆に含まれるナットウキナーゼは、免疫系の働きを助け、炎症を抑える
・大豆製品:豆腐や味噌など、大豆製品も免疫機能をサポートする
🌟抗酸化作用のある食べ物
・ビタミンCが豊富な食べ物:オレンジ、キウイ、パプリカなど。抗酸化作用があり、アレルギー症状の緩和に役立つ
・ブルーベリー:抗酸化作用の強いアントシアニンを多く含んでおり、炎症を抑える
🌟抗炎症作用がある食べ物
・サーモン、マグロ、サバ:オメガ-3脂肪酸が豊富で、抗炎症作用あり
・ショウガ:血行促進や抗炎症作用があり、花粉症の症状を和らげる効果あり
🌟飲み物
・緑茶:緑茶に含まれるカテキンは抗酸化作用カテキンが含まれており、アレルギー症状を軽減する可能性あり
・ルイボスティー:抗炎症作用があるとされる成分(アスパラギン酸やフラボノイド)が含まれており、鼻づまりや目のかゆみ、喉の炎症などを軽減するのに役立つ
・スムージー:果物や野菜を使ったスムージーで、ビタミンCや抗酸化物質を効率的に摂取
反対に、花粉症の時に避けたほうが良い食べ物もご紹介します!⚠️
花粉症の方は、特定の食べ物と花粉が交差反応を引き起こすことがあります。特に以下の食べ物には注意が必要です。
❌果物(バナナ、リンゴ、キウイ、メロン、アボカドなど)
「花粉症の果物」とも呼ばれるこれらの果物は、花粉(特にブタクサやカバノキ科)と交差反応を起こしやすいです。食べると口や喉のかゆみ、腫れ、違和感を感じることがあります。
❌ナッツ類(アーモンド、ピスタチオ、ヘーゼルナッツなど)
ナッツ類はアレルギー反応を引き起こすことがあります。特に、花粉症の原因となるカバノキ科の花粉と交差反応を起こすことがあります。
❌セロリや人参、トマト
植物アレルギーを引き起こすことがあり、口腔アレルギー症候群(OAS)を引き起こすことがあります。
❌加工食品やファストフード
添加物・人工甘味料・過剰な塩分・脂肪が、体内の炎症を引き起こす可能性があり、過剰なカロリー摂取も免疫系に負担をかける可能性があります。
❌高糖質食品
ケーキや甘いお菓子、ジュースなどの高糖質な食べ物は、免疫系を刺激して炎症を悪化させることがあります。過剰な糖分は体内で炎症を引き起こし、花粉症の症状を強くする可能性があります。
❌アルコール
アルコールは血管を拡張させるため、鼻づまりや目のかゆみ、炎症を悪化させることがあります。また、アルコールはヒスタミンを放出させるため、アレルギー症状を強くすることがあります。特に赤ワインなどにはヒスタミンが多く含まれているため、要注意です!
❌乳製品
乳製品(特に脂肪分の多いもの)は、腸内の炎症を引き起こす可能性があり、花粉症の症状を悪化させることがあります。乳糖不耐症の方にとっては、腸内の問題が花粉症を悪化させる原因になることもあるため、乳製品の摂取を控えることが有効な場合があります。
❌辛い食べ物
辛い食べ物や香辛料(唐辛子、カレーなど)は、体内で炎症を引き起こしやすく、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。また、鼻の中の粘膜を刺激することがあり、鼻水や鼻づまりがひどくなることがあります。
👆~花粉症の重症度は?病院へ行くべきなのか?~
花粉症の重症度は個人差があり、症状が軽度でも生活に支障をきたす場合もあれば、重度の症状でもある程度の日常生活を送ることができる場合もあります。症状がひどくなる前に適切な治療を受け、必要であれば医師に相談することが重要です。ぜひ、ご自身の症状の参考になさってください🙂💊
▶花粉症の重症度を評価する方法
・症状の強さ(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、涙など)
・症状が発生する頻度(毎日、週に数回など)
・日常生活への影響(仕事や学校への影響、睡眠の質の低下など)
・治療の必要性(市販薬で管理できるか、専門的な治療が必要か)
❗軽症(軽度)
・症状:くしゃみ、鼻水、軽い鼻づまり、目のかゆみなどの軽度な症状
・日常生活への影響:日常生活や仕事、学校には大きな支障がないことが多いです。症状は少し気になる程度で、薬を使用せずに過ごせることもあります。
・治療:市販の抗ヒスタミン薬や点鼻薬で十分対応できることが多いです。
❗❗中等症(中程度)
・症状:鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみ、涙が出るなどの症状が日常的に現れ、場合によっては軽度の頭痛や喉の違和感も出てきます。
・日常生活への影響:症状が日常生活や仕事、学校に一定の影響を与えます。仕事や勉強に集中しづらく、外出時に不快感を感じることが増えます。
・治療:抗ヒスタミン薬や点鼻薬、目薬を使うことで症状を緩和できますが、症状が続く場合は医師による処方薬や治療が必要になることがあります。
❗❗❗重症(重度)
・症状:鼻づまりがひどく、呼吸がしづらい、目のかゆみや炎症がひどく、目が腫れる、頭痛、喉の痛み、咳などの症状が長期間続きます。これにより、睡眠が妨げられたり、体調不良が続くことがあります。
・日常生活への影響:仕事や学業、家庭生活などに大きな影響を与え、日常生活が困難になることがあります。症状が強く、生活の質が大幅に低下する場合があります。
・治療:処方薬(ステロイド薬、免疫療法など)や専門的な治療が必要となることが多いです。免疫療法(アレルゲン免疫療法)を受けることが考慮される場合もあります。
また、花粉症の症状には鼻アレルギー診療ガイドラインに基づき、鼻水をかむ回数やくしゃみの回数、鼻づまりの状態によって重症度が分類されています。
軽症 ➡ 鼻をかむ・くしゃみ回数…5回程度。鼻づまりがない、もしくはあっても口呼吸をしていない
中等症 ➡ 鼻をかむ・くしゃみ回数…6~10回。鼻づまりがあり時々口呼吸になる
重症 ➡ 鼻をかむ・くしゃみ回数…11~20回。鼻づまりが強く、日に何回も口呼吸になる
最重症 ➡ 鼻をかむ・くしゃみ回数…21回以上。一日中鼻がつまり、口呼吸になっている。
もし、症状がつらい場合は、重症度に関係なく、医師に相談してみてください。お薬を服用するだけでも、症状が緩和されて、生活のストレスも減っていきます😊
短時間でもお出かけするときは、必ずマスクを着用し、帰宅後は衣類だけでなく、顔や髪の毛にも多く花粉が付着していますので、洗い流すようにして、お家へ持ち込まないよう気を付けましょう!
当院でも内服薬・点鼻薬・点眼薬の処方など可能ですので、お気軽にご相談くださいませ💁♀️✨