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「糖尿病」ってどんな病気?~今日からできる予防と改善のヒント💡~


こんにちは🌼
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨

最近、健診で「血糖値が高めですね」と言われた方、まわりで糖尿病になった方、増えていませんか❔
実は糖尿病は今、日本で約1,000万人がかかっていると言われており、予備軍も含めるとその数はさらに増えてきています。

しかし、
「糖尿病ってどういう病気?」
「自分もなるの?」
「なったら一生治らないの?」
と不安になる方も多いはず…🌀

そこで今回は、糖尿病の基礎知識から、合併症のリスク、そして毎日の生活でできる改善ポイントまで、わかりやすくご紹介いたします👌🏻

◆ 糖尿病にはいくつかのタイプがあるって知っていますか?
糖尿病とは、血液の中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。ブドウ糖は本来、体のエネルギー源としてとても大切なものですが、必要以上に血液中に残ってしまうと、体にさまざまな不調を引き起こす原因になります。

その背景には、「インスリン」というホルモンの働きが深く関わっています。

インスリンは、すい臓から分泌されて血糖値を下げる役割を担っていますが、このインスリンの働きが弱まったり、量が足りなくなったりすることで、糖尿病は起こります☝🏻

糖尿病にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や特徴、治療法が大きく異なります。
自分やご家族がどのタイプにあたるのかを知ることは、今後の治療や予防の第一歩です!

① 2型糖尿病(生活習慣病型)
日本人に最も多いタイプで、糖尿病の約90%以上を占めます
主に「食べすぎ」「運動不足」「肥満」「ストレス」など、日常の生活習慣が原因になることが非常に多く、中高年の方に多く見られます。

ただ最近では、若い世代でも発症する人が増えており、10代~30代の糖尿病も決して珍しくありません。
背景には、食生活の欧米化や運動不足、スマホやゲームによる長時間の座りっぱなしの生活があると考えられています🎮

このタイプは症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
年1回の健康診断での早期発見がとても大切です!

② 1型糖尿病(自己免疫型)
こちらは自己免疫の異常によって、すい臓がインスリンを作れなくなるタイプです。
生活習慣が原因ではなく、どちらかといえば体質やウイルス感染などが関係していると考えられています🧬

子どもや若い世代に多く見られ、急激に症状が出るのが特徴です。喉の渇きが強くなる、急に体重が減る、トイレが近くなる、などの症状が急に現れた場合には、1型糖尿病の可能性もあります。

治療にはインスリン注射が欠かせませんが、適切に管理すれば健康的な生活を送ることが可能です!
毎日の自己管理と医療機関との連携が非常に重要です👨🏻‍⚕️

③ 妊娠糖尿病
妊娠中に初めて血糖値が高くなるタイプの糖尿病です。妊娠中はホルモンの影響でインスリンの効きが弱くなるため、血糖値が上がりやすくなることがあります。妊娠糖尿病は、出産後には自然に血糖が元に戻ることも多いですが、そのまま2型糖尿病へ移行してしまうケースもあるため、産後も定期的な検査が必要です🤰🏻

また、血糖値が高いままだと、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になったり、胎児にも影響が出たりすることがあるため、妊娠中の糖尿病は特に注意が必要です!妊婦健診での血糖チェックや、医師の指導に従った食事・運動管理で、母子ともに健康な出産を目指すことができます。

このように、糖尿病にはいくつかのタイプがあり、それぞれに合った対応が必要です。「自分は生活習慣が原因なのか」「体質的な問題なのか」――まずはご自身のタイプを理解し、早めの対策を心がけましょう。

〈 糖尿病の原因とリスク要因 〉
2型糖尿病は、生活習慣と密接に関係しています。主に以下のような方は注意が必要です!
・炭水化物や甘いものをよく食べる
・揚げ物・脂っこい食事が多い
・運動不足、デスクワーク中心の生活
・肥満(特に内臓脂肪型肥満)
・家族に糖尿病の人がいる
・ストレスや睡眠不足が慢性化している

特に日本人は、欧米人に比べてインスリンの分泌能力が弱いため、やせ型でも糖尿病になることがあります。

糖尿病を放置するとどうなるの?「合併症」に要注意
糖尿病というと、「血糖値が高くなる病気」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
実際、糖尿病の初期には自覚症状がほとんどなく、「ちょっと疲れやすいかな?」「喉が渇く気がする」程度で見過ごされることも少なくありません。

ですが、糖尿病の本当の怖さは、“高血糖状態が長く続くこと”によって起こる「合併症」にあります!

血糖値が高い状態が続くと、体の中の細い血管や神経が少しずつ傷ついていき、さまざまな臓器にダメージを与えるのです。

代表的な三大合併症は、次のとおりです。
・糖尿病網膜症(目の合併症)
目の奥には、「網膜(もうまく)」と呼ばれる、光や映像を感じ取る大切な組織があります👀網膜には細い血管がたくさん走っていますが、高血糖が続くことでこれらの血管がもろくなり、出血やむくみが起こって視力が低下するのが糖尿病網膜症です。

進行すると、視野がかすむ・ぼやける・見えにくくなるといった症状が現れ、最悪の場合は失明に至ることもあります。
日本では成人の失明原因の上位を占めています。しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、糖尿病と診断されたら年1回の眼科検診を受けることが大切です🥼

・糖尿病腎症(腎臓の合併症)
腎臓は、体の中の老廃物や余分な水分を尿として排出する「フィルター」の役割を持っています。高血糖が続くと、このフィルターの機能が徐々に低下し、血液をきれいにする力が弱まっていきます🌀

糖尿病腎症が進行すると、尿にたんぱく質が出る「たんぱく尿」が現れ、やがて腎臓の機能が大幅に低下してしまいます。重症化すると、人工透析(週に3回、4時間以上の治療)が必要になることもあります。

現在、日本の人工透析患者のうち、約40%が糖尿病腎症が原因と言われており、非常に深刻な問題です。

・糖尿病神経障害(神経の合併症)
高血糖によって神経が障害されると、手足の先にしびれや痛み、感覚の鈍さが現れることがあります✋🏻これが糖尿病神経障害です。

進行すると、「足にケガをしても気づかない」「熱さ・冷たさを感じにくい」「足に潰瘍(傷)ができて治らない」といった状態になり、最悪の場合は感染や壊疽(えそ)により足の切断が必要になることもあります。また、自律神経にも影響が出ると、立ちくらみ、便秘や下痢、発汗異常など、さまざまな不調が生じます。

・動脈硬化による心筋梗塞・脳卒中のリスクも
糖尿病の人は、血管全体がダメージを受けやすく、動脈硬化が進行しやすくなります🫀そのため、心筋梗塞(心臓の血管の詰まり)や脳梗塞(脳の血管の詰まり)などの命に関わる病気のリスクも高まります↑糖尿病患者さんの死亡原因の多くは、このような心血管系の合併症であることがわかっています。

合併症を防ぐために大切なのは「血糖コントロール」☝🏻
合併症は、一度進行してしまうと元に戻すことが難しいものが多いため、何よりも早期発見と日々の血糖管理が非常に大切です。血糖値を安定させることで、これらの合併症を防ぐ、または進行を遅らせることができます。

定期的な血液検査に加え、目や腎臓、神経の状態をチェックするための定期的な専門的検査(眼科・尿検査・神経検査など)を受けるようにしましょう💉

糖尿病と診断されたからといって、すぐに怖い合併症が起きるわけではありませんが、何の対策もせずに放っておいてしまうと、確実に体の中で静かに進行していきます。

だからこそ、今のうちから「血糖値を意識した生活」に取り組むことが、未来の健康を守る鍵となります🔑

糖尿病を予防・改善する3つの柱🌳
糖尿病は「なったら終わり」の病気ではありません。生活習慣を見直すことで、予防も改善も可能です

① 食事の工夫🍙
・主食を工夫:白米よりも玄米・雑穀米、パンより全粒粉パン
・食べる順番に注意:野菜→タンパク質→炭水化物
・間食を控える:ジュースや菓子パンは特に要注意
・食物繊維を意識:野菜・海藻・きのこで血糖の上昇をゆるやかに

② 適度な運動🚶🏻
・ウォーキングや軽いジョギング:1日30分程度でも効果あり
・買い物や通勤で歩く・階段を使う:生活の中で意識を
・筋トレも有効:筋肉量が増えると血糖が下がりやすくなる

③ 定期的な健診と血糖チェック🩺
・健康診断では空腹時血糖値とHbA1c(過去1~2か月の平均血糖)をチェック
・異常があれば医師に相談し、早期治療を!

糖尿病の方におすすめ!簡単レシピ2選🍽
【鶏むね肉とブロッコリーのレンジ蒸し】
材料(2人分)
・鶏むね肉:200g(皮を除く)
・ブロッコリー:1/2株
・にんじん:1/3本
・酒:大さじ1
・塩・こしょう:少々
・ポン酢:適量

作り方
1. 鶏むね肉は一口大にそぎ切りし、軽く塩こしょうする。
2. ブロッコリーとにんじんを一口大にカット。
3. 耐熱皿にすべての具材を並べ、酒をふりかけてラップをする。
4. 電子レンジ(600W)で6分ほど加熱。火が通ったらポン酢で味付け。

【豆腐とひじきのふんわり鶏つくね】
材料(2人分/6~8個分)
・鶏ひき肉(むね肉):150g
・木綿豆腐:100g(水切り不要)
・乾燥ひじき:大さじ1(戻しておく)
・にんじん:1/4本(みじん切り)
・玉ねぎ:1/4個(みじん切り)
・卵:1個
・片栗粉:大さじ1
・塩:少々
・しょうゆ:小さじ1
・ごま油:小さじ1(焼く用)

作り方
1. ボウルに豆腐を手で崩し入れ、鶏ひき肉・卵・片栗粉・塩・しょうゆを加えてよく混ぜる。
2. みじん切りにしたにんじん・玉ねぎ、戻したひじきも加えてさらに混ぜ、タネを作る。
3. 6~8個の小判型に丸める。
4. フライパンにごま油を熱し、中火で両面に焼き色がつくまで焼く。
5. 蓋をして弱火で3~4分蒸し焼きにし、火が通れば完成。

まとめ ~糖尿病と上手につきあうために🍀
糖尿病は、早めに気づいて対処すれば、進行を止められる病気です。食事、運動、ストレス管理、そして定期的なチェック。どれも日常の中で少し意識するだけで大きく変わります。

もし「最近、甘いものがやめられない」「疲れやすい」「家族に糖尿病の人がいる」など、少しでも気になることがあれば、お気軽に当院へご相談くださいませ💁‍♀️

健康的な生活は、明日の自分と家族の笑顔につながります😀
無理なく、できることから始めていきましょう!

お盆休みに入り、先週に比べ少し気温は落ち着いたものの、まだまだ暑い日が続いております。胃痛・吐気・食欲不振など胃に関する不調や、血便・腹痛・下痢症状などお腹の不調でお困りの患者さまから、胃カメラ検査・大腸カメラ検査のご予約に加え、便潜血検査陽性・バリウム検査異常・肝機能異常など、健康診断の二次精査のご予約も多くいただいております🩺

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