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「呑酸(どんさん)」ってなに? 胸やけや酸っぱい感じの原因と対策🔍


こんにちは🍂
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨

最近、「なんだか胸のあたりがムカムカする」「酸っぱいものが喉に上がってくるような気がする」と感じることはありませんか?🤔
こうした症状は、忙しい毎日の中ではつい見過ごされがちです。仕事や家事に追われていると、「まぁそのうち治るだろう」と様子を見てしまい、市販の胃薬で済ませてしまう方も多いのではないでしょうか💦

ですが、実はこのような症状が続く場合、体からのサインを見逃している可能性もあるのです。
特に最近は、食生活の欧米化やストレス社会の影響で、胃や食道にまつわるトラブルが増加しています⚠

「胃が弱っているだけかな?」「食べすぎたせいかも?」と軽く考えていたら、実は『逆流性食道炎』という病気だったというケースも少なくありません🚨

その中でも、患者さんからよく聞かれるのが「口の中が酸っぱい」「喉まで胃酸が上がってくる感じがする」といった症状です😶‍🌫️これは、医学的には『呑酸(どんさん)』と呼ばれる状態です❗❗多くの方が気づかないうちに経験している可能性があります。

では、呑酸とは一体何なのか?
放っておいても大丈夫な症状なのか?
そして、どんなときに内視鏡検査を受けるべきなのか?
今回は、胃や食道の健康を守るうえでぜひ知っておいていただきたい「呑酸」について、わかりやすく解説していきます💁‍♀️

🟦 呑酸(どんさん)ってどんな症状?
「呑酸(どんさん)」とは、口の中まで酸っぱい胃酸がこみ上げてくるような症状のことをいいます。
一般的には「胸やけ」や「胃酸の逆流」とも表現され、食後や夜に起こることが多いです。

実際に患者さんからは、こんな声をよく聞きます!😵
・「食べた後に、酸っぱいものが上がってくる感じがする」
・「喉の奥が焼けるように熱い」
・「寝ているときに胃液が上がってきて目が覚めた」
これらの症状があれば、それは呑酸かもしれません✅

🟦 呑酸の原因は?
呑酸の主な原因は、胃の中にある胃酸が、食道に逆流してしまうことです。
本来、胃酸は食べ物を消化するために必要不可欠なものですが、この胃酸が上がってくると、食道や喉が刺激され、酸っぱい液体がこみ上げるような不快な感覚が生じます😷

では、なぜ胃酸が本来あるべき場所を飛び出し、逆流してしまうのでしょうか?
そこには、いくつかの要因が複雑に関係しています🔍
下部食道括約筋(LES)のゆるみ
胃と食道の境目には、「下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん/LES)」という筋肉があります🫁
この筋肉は、食べ物が胃に届いたあとにしっかり閉じて逆流を防ぐのような役割を果たしています。
しかし、何らかの理由でこの筋肉がゆるんでしまうと、胃酸が簡単に食道へ逆流してしまいます💥

このゆるみは、次のような原因で起こることがあります✅
・加齢(年齢とともに筋力が低下する)
・肥満(腹圧が高くなることで弁が開きやすくなる)
・妊娠(子宮が大きくなることで腹圧が上昇)
・食生活の乱れ(脂肪の多い食事はLESの働きを弱める)
・薬の影響(一部の高血圧薬・喘息薬などが影響することも)

食生活の影響
毎日の食事内容や食べ方も、呑酸に大きく関係しています。以下のような食習慣は、胃酸の逆流を招きやすくなります⚠

・食べすぎ・早食い
大量の食べ物が一気に胃に入ると、胃の中の圧力が高まり、胃酸が押し戻されやすくなります。特に早食いは、消化が追いつかず、逆流リスクを高めます。
・脂っこいもの・甘いもの
ハンバーガー、揚げ物、チョコレート、ケーキなどは、下部食道括約筋の働きを弱めるとされ、胃酸の逆流を引き起こしやすくなります🍫🍰
・アルコール・カフェイン・炭酸飲料
アルコールやコーヒー、緑茶、炭酸飲料もまた、括約筋をゆるめる作用があり、呑酸の引き金になることがあります🍺

食後の行動
食後すぐに横になる、重い運動をするなどの行動も、逆流を招きやすくなります🙅🏻‍♂️
・食後すぐにソファで横になる
・ベッドに入るタイミングが早すぎる
・前かがみの姿勢(デスクワークや猫背)を長時間とる
これらは、胃の内容物が物理的に上に押し戻されやすくなるため、要注意です⚠

ストレスや自律神経の乱れ
胃や食道の動きは、自律神経によってコントロールされています。
ストレスが強くなると自律神経が乱れ、胃の働きが悪くなったり、食道の運動機能が低下したりすることで、逆流を招きやすくなります🌀「心と胃腸はつながっている」と言われるように、ストレスによる影響は見逃せません。

胃の運動機能の低下(胃排出遅延)
胃の中に食べ物が長時間とどまると、胃の中の圧力が高まり、逆流しやすくなります🤢
これは「胃の動きが遅くなっている状態(胃排出遅延)」といい、以下のような要因で起こることがあります✅
・高脂肪の食事
・糖尿病による神経障害
・一部の薬(抗うつ薬や鎮痛薬など)
・胃の手術後の影響

ピロリ菌との関係
ピロリ菌に感染していると、胃酸の分泌が変化することがあります🦠
感染初期では胃酸の分泌が増え、進行すると逆に分泌が減る傾向があります。
ピロリ菌を除菌したあとに、胃酸の分泌が一時的に増加し、呑酸の症状が現れることもあります。

体質・遺伝の影響
「家族に逆流性食道炎の人が多い」という方は、体質的に胃酸が逆流しやすい傾向があるかもしれません👨‍👩‍👧‍👦
遺伝による影響や、もともとの食道の形・働きの違いも関係すると言われています。

💡このように、呑酸は、ひとつの原因だけではなく、複数の要因が重なって発症するケースが多いのが特徴です!例えば、「脂っこい夕食🍜+食後すぐ横になる💫+睡眠不足🛌🏻+ストレス💥」といった生活パターンが続けば、胃酸の逆流は起きやすくなります。もし「最近、食後に違和感がある」「胃酸が上がってくるような感覚がある」と感じたら、生活習慣の見直しとあわせて、専門医へのご相談をおすすめします🏥

🟦 呑酸の対処法・予防法 ―今日からできるセルフケア―
呑酸は、生活習慣や食事の工夫によって症状が改善することが多い症状です☝🏻
まずは、日常の中で「逆流しにくい体」をつくる習慣を意識することが大切です。
ここでは、クリニックでもよく患者さんにお伝えしている「今日からできる対処法・予防法」を、6つのカテゴリーに分けてご紹介します🌿

食事に関する工夫】
食事の仕方・内容は、呑酸のコントロールにおいて非常に重要です🍴
・食べ過ぎを避ける
→ 胃がパンパンになると、胃酸が逆流しやすくなります。
腹八分目を意識し、「もう少し食べられそう」くらいでやめるのが理想です。

・よく噛んでゆっくり食べる
→ 噛むことで消化を助け、胃の負担を軽減します。
早食いは逆流の原因になるため、1口30回を目安に。

・脂っこい・甘い食事を控える
→ 揚げ物・バター・生クリーム・チョコレートなどは、胃酸逆流を促進します。
なるべく控えるか、量を少なめにしましょう。

・刺激物も控えめに
→ 唐辛子、ニンニク、コショウなどの香辛料は、食道への刺激になり、症状が悪化することがあります。

・食事と就寝のタイミングに注意
→ 食後すぐに横になるのはNG。
最低でも食後23時間は横にならないようにしましょう。

姿勢と行動に気をつける】
胃酸が物理的に逆流しないように、「姿勢」も大切なポイントです🧘🏻💡
・食後はすぐ横にならない
→ 食後は立った状態か、座ったまま過ごすのが理想。
散歩など軽い運動もおすすめです。

・前かがみの姿勢を避ける
→ 腹圧がかかり、胃酸が逆流しやすくなります。
ベルトをきつく締めすぎる、猫背、重い荷物を持ち上げる動作にも注意が必要です。

・寝るときは上半身を少し高く
→ 枕を高くするのではなく、背中から上体をゆるやかに傾けるような角度(約30〜45度)を作ると、重力で胃酸の逆流を防ぎやすくなります。

睡眠と生活習慣の見直し】
睡眠の質や生活リズムも、消化機能や自律神経に深く関係しています🛏️✨️
・十分な睡眠をとる
→ 睡眠不足はストレスや自律神経の乱れにつながり、消化機能が落ちます。
毎日6〜8時間の睡眠を心がけましょう。

・規則正しい生活リズムを整える
→ 朝・昼・晩の食事時間をできるだけ一定にし、体内リズムを整えることが大切です。

ストレスマネジメント
→ ストレスは胃酸の分泌に影響します。
深呼吸、軽い運動、趣味の時間など、自分なりのストレス解消法を持つことが予防につながります。

飲み物の選び方も大事】
何気なく飲んでいる飲み物も、呑酸に影響を与えることがあります☕
・カフェインの摂りすぎに注意
→ コーヒー・紅茶・緑茶などは、胃酸分泌を促し、逆流の原因になることがあります。
1日1〜2杯程度にとどめるのが理想です。

・アルコールは控えめに
→ 特にビールやワインは胃酸分泌を促進し、食道括約筋をゆるめる作用があります。

・炭酸飲料は避けた方がよい
→ 胃を膨らませ、腹圧を高めるため、逆流しやすくなります。

・白湯や常温の水を選ぶ
→ 胃にやさしく、消化も助けるのでおすすめです。

体重管理と運動】
肥満があると、腹圧が高まり逆流のリスクが上がります👀
特に内臓脂肪が多い方は、呑酸症状が出やすい傾向にあります。
・無理のない範囲で減量を
→ 体重を5〜10%減らすだけでも、胃への圧力が軽減し、症状が改善するケースがあります。

・激しい運動よりもウォーキングなどの有酸素運動を
→ 食後すぐの運動は避け、1日30分のウォーキングやストレッチなど、継続できる運動がおすすめです!

市販薬や漢方の活用(自己判断は注意)】
呑酸の症状が軽い場合、薬で一時的に症状が和らぐこともあります💊
胃酸を抑える薬(制酸剤)
→ ガスター(H2ブロッカー)やPPI(プロトンポンプ阻害薬)など。

・消化を助ける薬や胃粘膜を保護する薬

・漢方薬(六君子湯・半夏瀉心湯
など)
→ 体質に合わせて選ぶ必要があり、医師に相談した上で使用をおすすめします。

💬 注意:市販薬で症状をごまかすのではなく、長く続く場合は必ず医療機関で相談しましょう。

🟦 内視鏡でわかること
苦しくない経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)を使用して、逆流の有無や食道・胃の状態をしっかりチェックできます🏥✨
「ただの胸やけだと思っていたけど、実は食道炎だった」というケースも少なくありません。
早期に原因を特定し、適切な治療につなげることが大切です🔍

胸やけや酸っぱい感じ、実は「呑酸」かもしれません。
食生活やストレス、睡眠など、ちょっとしたことが関係している場合もあります。

「最近なんだか変だな」と思ったら、気軽に検査を受けてみましょう👨🏻‍⚕️
自分の体の状態を知ることが、健康への第一歩です!☝🏻

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