こんにちは☀️
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨
今回は高血圧症についてお話していきます❗
現代社会において、高血圧症(こうけつあつしょう)は非常に一般的な疾患のひとつです。
日本を含む世界中で、多くの人が高血圧に悩まされています😥
この病気は「沈黙の殺手」とも呼ばれ、症状がないまま進行することが多いです。
👆高血圧症とは?
高血圧症とは、血液が血管内を流れる際にかかる圧力が常に高い状態が続く病気です。
血圧は、心臓が血液を送り出すときの圧力で、2つの数値で表されます。
・収縮期血圧(上の血圧):心臓が血液を押し出すときの圧力。
・拡張期血圧(下の血圧):心臓が次の拍動の準備をする際、血管内で最も低い圧力。
正常な血圧は、収縮期が120mmHg未満、拡張期が80mmHg未満です。
しかし、これを超えると高血圧症と診断されることがあります。
具体的には、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。
✅高血圧症の種類
高血圧症には、主に2つの種類があります。
❶原発性高血圧(一次性高血圧)
このタイプの高血圧は、特定の原因がはっきりしない場合です。多くは、遺伝や生活習慣が影響しています。加齢とともに血管が硬くなり、血圧が上がることが一般的です。また、食事や運動不足、ストレスも影響します。
❷二次性高血圧
こちらは、他の疾患や病気が原因で高血圧が引き起こされるものです。例えば、腎臓の病気、内分泌疾患(ホルモンの異常)、睡眠時無呼吸症候群などが原因となります。この場合、原因となる病気を治療することが血圧の改善に繋がります。
✅高血圧症の原因とリスク要因
高血圧症には、いくつかの原因やリスク要因があります。これらを知っておくことが予防につながります。
❶遺伝的要因
高血圧は家族に多く見られる疾患です。遺伝的に高血圧を引き起こしやすい体質の人がいます。もし家族に高血圧の人が多い場合は、早期に血圧を測定し、注意が必要です。
❷年齢
加齢に伴い、血管が硬くなり血圧が上がりやすくなります。特に40歳を過ぎると、血圧が高くなる傾向があります。
❸生活習慣
・食事🍚
高塩分の食事は血圧を上げます。特に日本食に多い塩分の多い食品(漬物、味噌汁など)は注意が必要です。
・運動不足👟
体を動かすことが少ないと、肥満や血流の悪化を招き、血圧が上がります。
・肥満
体重が増えると、心臓にかかる負担が増え、血圧が上がりやすくなります。
・アルコール🍺や喫煙🚬
アルコールやタバコも血圧を上昇させる原因になります。
❹ ストレス
ストレスが長期間続くと、血圧が上昇することがあります。現代社会では、仕事や家庭でのプレッシャー、睡眠不足など、ストレスの要因はさまざまです。
✅高血圧症の症状
高血圧症は、初期段階ではほとんど症状がありません。そのため、「自覚症状がないから大丈夫」と考えている人が多いですが、実際には高血圧が進行していくことで、深刻な合併症を引き起こすことがあります。しかし、血圧が非常に高くなると、以下のような症状が現れることもあります。
・頭痛
・めまい
・動悸(どうき)
・倦怠感(けんたいかん)
・視力の変化
これらの症状が現れたときには、すでに高血圧が進行している可能性があるため、早急に医師の診察を受けることが重要です。
✅高血圧症の診断と検査
高血圧症は血圧を測定することで診断されます。家庭用の血圧計で測定することができますが、診断を確定するには、医療機関で定期的に血圧を測定することが大切です。
また、高血圧症が進行している場合、心臓や腎臓、目の血管に影響が出ていることもあります。医師は必要に応じて、以下のような検査を行うことがあります。
・心電図:心臓の状態を確認するために使用されます。
・尿検査:腎機能が正常かどうかを調べるために行います。
・眼底検査:目の血管を確認し、高血圧によるダメージの有無をチェックします。
✅高血圧症の治療法
高血圧症は生活習慣を改善することで予防や治療が可能です。医師の指導を受けて、血圧を管理することが重要です。
❶生活習慣の改善
・食事の改善🍚
塩分を控えめにし、野菜や果物を多く摂ることが推奨されます。また、脂肪分の少ない食事を心がけましょう。
・運動👟
週に150分以上の有酸素運動が推奨されています。ウォーキングやジョギングなどの軽い運動が効果的です。
・減量
肥満が原因で血圧が上昇するため、体重管理は非常に重要です。
・ストレス管理🎼
リラクゼーション法や趣味などでストレスを減らすことも有効です。
❷薬物療法
生活習慣の改善だけでは血圧を十分にコントロールできない場合、医師が薬物療法を提案することがあります。高血圧の治療薬には、以下のような種類があります。
・利尿剤:体内の余分な水分を排出し、血圧を下げます。
・ACE阻害薬:血管を広げることで血圧を下げます。
・カルシウム拮抗薬:血管の収縮を抑え、血圧を下げます。
薬を服用する場合は、医師の指示に従い、適切な方法で治療を続けることが大切です。
✅高血圧症の予防
高血圧症を予防するためには、日々の生活習慣が重要です。食事、運動、睡眠、ストレス管理など、健康的な生活を送ることが高血圧の予防につながります。また、定期的に血圧を測定し、早期に異常を発見することも予防の一環です。特に、家族に高血圧の人がいる場合や、生活習慣が不規則な場合は注意が必要です。
👆では、食事管理について詳しくお話ししていきます🍙
❶減塩を意識してみましょう❗(ナトリウム摂取量の制限)
高血圧の管理において最も基本的なことは、塩分の摂取を減らすことです。塩分は血圧を上昇させる原因となるため、1日のナトリウム摂取量は目安として 2,300 mg以下(理想的には1,500 mg以下)に抑えることが推奨されます。
⭕️加工食品や外食は塩分が多いため控えめに。
⭕️料理に使う塩や醤油、ソースの量を減らし、香辛料やハーブを使って風味を増やすことを試みてください。
❷野菜・果物の摂取しましょう❗🥦🍌
野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれており、カリウムはナトリウムの効果を打ち消し、血圧を下げる働きがあります。
毎日の食事に緑黄色野菜(ほうれん草、ケール、ブロッコリー)や果物(バナナ、オレンジ、キウイ)を意識的に取り入れましょう。
❸低脂肪の乳製品を選びましょう❗🥛
乳製品はカルシウムを多く含み、これも血圧の低下に寄与します。ただし、脂肪分の多い乳製品を選ぶと逆効果になる可能性があるため、低脂肪または無脂肪の乳製品を選んで摂取することが望ましいです。
❹全粒穀物の摂取しましょう❗
白米や白いパンなどの精製された穀物よりも、全粒穀物(全粒小麦、玄米、オートミールなど)を摂ることで、血圧の改善に役立ちます。全粒穀物は食物繊維が豊富で、血圧を安定させる効果があります。
❺魚を多く摂取しましょう❗🐟
特に青魚(サバ、イワシ、サンマなど)には、血圧を下げる効果があるとされるオメガ-3脂肪酸が含まれています。魚は肉よりも脂肪が少なく、健康に良い影響を与えます。
❻適切な脂質の摂取しましょう❗🥑
飽和脂肪酸(動物性脂肪など)の摂取を減らし、代わりに不飽和脂肪酸(オリーブオイルやアボカド、ナッツ類、魚など)を摂ることが重要です。これらの脂肪酸は、心血管の健康をサポートします。
❼ナッツや種子類の摂取しましょう❗🥜
ナッツや種子類は、良質な脂肪、食物繊維、ビタミンE、マグネシウムを多く含み、血圧を正常に保つ効果があります。特にアーモンドやクルミ、ひまわりの種はおすすめです。
❽適量のアルコール摂取を意識しましょう❗🍻
過剰なアルコール摂取は血圧を上昇させるため、適量を守ることが重要です。男性であれば1日2杯、女性であれば1日1杯を超えないようにしましょう。
❾カフェインの摂取に注意しましょう❗☕️
カフェインは一時的に血圧を上げる可能性があるため、摂取量を控えめにすることをお勧めします。特に高血圧の方は過剰に摂取しないようにしましょう。
➓食事のバランスを意識しましょう❗🍛
高血圧の予防と改善には、バランスの取れた食事が不可欠です。3食きちんと食べること、食事の時間を規則正しく保つことも大切です。
食事例
朝食:オートミール+ベリー類+無糖ヨーグルト
昼食: 鶏胸肉と野菜のサラダ+全粒パン
夕食: サバのグリル+玄米+蒸し野菜
このような食事が、高血圧の予防や改善に役立ちます。普段の食生活を少しずつ見直していくことが、健康維持に繋がります✨
次に、高血圧症に有効な運動方法についてご説明します。高血圧の管理には、適切な運動が重要な役割を果たします🏃♀️🏃♂️
以下の運動方法が特に効果的です❗
❶有酸素運動
有酸素運動は心臓や血管の健康を促進し、血圧を下げるのに効果的です。おすすめの有酸素運動は以下の通りです。
・ウォーキング👞
最も簡単で安全な方法です。毎日30分程度、速足で歩くことが推奨されます。週に5回以上行うと効果的です。
・ジョギング🏃♀️
軽いジョギングも良いですが、膝や関節に負担がかかるため、ウォーキングから始めて体調に合わせて徐々に負荷をかけていくのが望ましいです。
・サイクリング🚲
屋外で自転車をこぐことや、室内バイクも有効です。膝への負担が少なく、持続的に行うことができます。
・水泳🏊♀️
水中での運動は全身運動で、心臓や関節に優しく負担が少ないため、高血圧の方にもおすすめです。
❷ 筋力トレーニング
筋力トレーニングも高血圧の予防や改善に寄与します。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、血圧が下がりやすくなります。
・自重トレーニング
腕立て伏せやスクワットなどの自重(自分の体重)を使ったトレーニングが手軽に行えます。
・筋力トレーニング
軽いダンベルやエクササイズバンドを使った筋力トレーニングも効果的です。週に2~3回、筋肉のグループごとに交互にトレーニングするとよいです。
❸ストレッチ
柔軟性を高めることも重要です。ストレッチはリラックス効果があり、血流を改善し、血圧の低下に寄与することがあります。ヨガやピラティスにはリラクゼーションと呼吸法が組み合わさっており、血圧のコントロールに良い影響を与えることがわかっています。
❹呼吸法
深い呼吸や腹式呼吸も高血圧の改善に役立ちます。呼吸を意識して行うことで、リラックスし、交感神経の活動が抑制され、血圧が下がることがあります。
⚠️注意点⚠️
・過度な運動は避ける
高血圧が進行している場合、急激な運動や過剰な負荷をかけることは逆効果になる可能性があるので、適度な運動を心がけましょう。
・ウォーミングアップとクールダウン
急に激しい運動を始めることは避け、軽くウォーミングアップしてから運動を行い、運動後はクールダウンを行うことが大切です。
運動を始める際は、医師と相談し、自分の体調や血圧の状態に合わせた運動を選ぶようにして下さいね💁♀️
高血圧症は、早期に発見し、適切に治療することで、重大な疾患を防ぐことができます。生活習慣を見直し、定期的に血圧を測定することで、健康な生活を維持しましょう🌈当院での検査・診断・治療も可能ですので、お気軽にご相談くださいませ*