ブログ

便潜血検査について徹底解説☝🏻~知っておきたい大腸がん早期発見のポイント~


こんにちは🌼
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニックです🏥✨

本日は、「便潜血検査」について、詳しくお話しをしていきたいと思います!
便潜血検査は、大腸がんの早期発見に欠かせないものですが、どのような仕組みでどこまで頼れるのか、そして便潜血検査の限界についても正しく知っておくことがとても大切です!

今回のブログでは、便潜血検査に関する基礎知識から注意点まで、わかりやすく丁寧に解説をしていきます🍀

👆便潜血検査とは? ~仕組みと目的~
便潜血検査は、大腸がんをはじめとする消化管の異常を見つけるためのスクリーニング検査(早期発見のためのふるい分け検査)です。この検査では、便の中に目では確認できないレベルの血液(潜血)が混ざっているかどうかを調べます。

👆検査の仕組み
現在主流の便潜血検査は「免疫法」という方法です。この検査では、便中に含まれるヒトヘモグロビン(血液中の成分)を検出します。この方法の特徴は、動物由来の血液や食事の影響を受けにくい点です。かつて使用されていた「化学法」に比べて精度が高く、患者さまにとっても安心な検査です*

👆目的
便潜血検査の主な目的は、便に混じった血液を検出し、大腸がんや大腸ポリープなどの病気を早期に発見することです!特に大腸がんは早期発見が治療成功率を大きく高めるため、便潜血検査は健康診断の重要な項目の一つとなっています。

👆便潜血検査の流れとポイント💡
便潜血検査は、とても手軽に行える検査です。検査の流れと注意点を具体的に見ていきましょう👀

✅便潜血検査の流れ
①便潜血検査の専用キットを受け取る
病院や健診機関で便潜血検査の専用キットを受け取ります。専用キットには採便容器と検査の説明書が入っています。

②便を採取する
ご自宅で便を採取していただきます。通常、2日分の便を採取することが推奨されます(2回法)。
これは、1回の検査では見逃す可能性があるため2日間採取をしていただきます。

③検体を提出する
採取した便を容器に入れて、病院や健診機関に提出します。

④結果を受け取る
結果は通常1~2週間程度で出ます。検査結果が陽性の場合は、精密検査として大腸カメラ検査が必要です。

✅検査の注意点
・検査の直前に歯磨き中の出血や、痔による出血があると、誤った結果が出ることがございます。
・検査前のお食事制限は不要ですが、便が採取しやすいタイミングで行いましょう。

👆便潜血検査のメリットと限界について、知っておきたいこと
便潜血検査は、手軽に大腸の健康状態をチェックすることができる、とても便利な検査です。しかし、その一方で、すべてを診断できるわけではないため、そのメリットと限界をしっかりと理解した上で活用することが大切です!ここでは、わかりやすく便潜血検査の特徴についてお話しをしていきます*

👆便潜血検査のメリットとは
・手軽で簡単♪
便潜血検査は、病院や検査機関に行かなくてもご自宅でできる検査です。便を専用の容器に少量採取するだけなので、お体への負担がほとんどありません。お忙しい日々の中でも気軽に取り組みやすい点が魅力です!

・費用が安い
健康診断の一環として行われることが多く、比較的安い価格で検査を受けることができます!費用の負担が少ないため、定期的に検査を受けやすいのも大きなメリットです。

・大腸がんの早期発見に有効
便潜血検査は、大腸がんのスクリーニング(ふるい分け検査)として幅広く用いられています。大腸がんは早期に発見することができれば治療が可能なケースが多いため、便潜血検査を定期的に受けることで早期発見のチャンスを高めることができます✨

👆便潜血検査の限界
上文でご説明をさせていただいたように、便潜血検査は低コストかつ簡単に受けられるため、とても便利な検査ではありますが「完璧ではありません」。以下の点もよく理解しておくことが大切です⚠️
・偽陰性の可能性
便潜血検査では、大腸がんがあっても見逃されることがあります。特に、腸の右側(上行結腸)にがんがある場合は注意が必要です⚠️この部分のがんは出血していないことが多く、便潜血検査では検出されにくいことがあります。また、出血していても腸内で血液が分解され、結果が陰性になる場合もあります。

・偽陽性の可能性
陽性と判定されても、必ずしも大腸がんがあるとは限りません。痔、腸炎、または食品(特に赤肉)や薬剤の影響で陽性となるケースがあります。そのため、便潜血検査で陽性になった場合には、必ず精密検査(大腸カメラ検査)を受けることが重要です。早期の対応が、安心につながります。

・他の病気には対応していない
便潜血検査は主に大腸がんやポリープの発見を目的とした検査です。そのため、過敏性腸症候群や感染性腸炎といった他の腸の病気については診断できません。もし、便の異常や腹痛など他のご症状がある場合は、早めに医師に相談をし、必要に応じて他の検査を受けることをおすすめいたします。

👆便潜血検査を受ける意義とは?
便潜血検査は、大腸がんの早期発見を目指す重要な検査です。定期的に受けることで、多くの人が命を守られています。たとえ症状がない場合でも、大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどない病気です。そのため、「何も問題ないから大丈夫」と自己判断することなく、健康診断の機会を活用して便潜血検査を受けることが大切です☘️

👆大腸がんは早期発見が鍵🔑
大腸がんは、近年日本で増加している病気のひとつです。特に40歳を過ぎるとリスクが高まると言われています。しかし、早期に発見することができれば治療の選択肢が広がり、完治する可能性も非常に高くなります!

便潜血検査は、大腸がんの初期兆候である出血を見つけるための簡便な方法です。便潜血検査を年に1回行う習慣を身につけるだけで、早期発見のチャンスが大きく高まります。ご自身の健康を守るため、まずはこの小さな一歩から始めてみませんか?

健康は何より大切な宝物です。便潜血検査は、その健康を守るための第一歩です👣
ぜひ、次回の健康診断で便潜血検査をご検討されてみてください!

👆便潜血検査で陽性だったらどうしたらいいの?
便潜血検査で「陽性」と結果が出ると、多くの方が驚いたり不安になったりします・・・しかし、陽性だからといって必ずしも大腸がんがあるわけではありません。陽性の原因には、痔や腸炎、食品による影響などが含まれることもあります。陽性と結果が出た場合には、速やかに専門医に相談をし、大腸カメラ検査などの精密検査を受けることが重要です☝🏻

大腸カメラ検査を通じて問題がないとわかれば、それだけで安心できますし、もし異常が見つかれば、早期治療が可能になります*お気軽にご相談ください🌷

👆大腸カメラ検査の重要性について
大腸カメラ検査は、私たちの健康を守る上で非常に重要な役割を果たしています。特に、便潜血検査だけではわからない腸の状態を直接内視鏡で観察することができるため、大腸がんの早期発見や早期治療において欠かせない検査です!ここでは、大腸カメラ検査の意義やその重要性について詳しくお伝えをさせていただきます。

👆大腸がんの早期発見・早期治療には欠かせない検査
大腸カメラ検査は、大腸がんを確実に見つけるための「ゴールドスタンダード」とされています。なぜ、そこまで大腸カメラ検査が大腸がんの早期発見に必要とされているのかを下記にまとめさせていただきます*

❶大腸ポリープをその場で切除することができる
大腸がんの多くは、最初は「ポリープ」と呼ばれる小さな隆起物から始まります。大腸カメラ検査では、ポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です!早期にポリープを取り除くことで、将来的な大腸がんの予防につながります*

❷大腸がんの早期診断が可能
がんは早期に発見できれば、治療の選択肢が広がり、完治の可能性が高まります。大腸カメラ検査では、がんの可能性がある部分から組織を採取して詳しく調べることができるため、早期の段階で適切な治療方針を立てることができます!

便潜血検査では見逃しやすい部位も確認可能
便潜血検査では、特に腸の右側(上行結腸)の病変が見逃されることがありますが、大腸カメラ検査では腸全体を直接観察するため、すべての部位を確実にチェックすることができます!

👆大腸カメラ検査を受けることへの不安に寄り添って
大腸カメラ検査という言葉を聞くと「痛そう」「恥ずかしい」「怖い」と感じる方も多いと思います。
当院では麻酔(鎮静剤)を使用し、ウトウトもしくはぐっすり眠った状態で検査を受けていただくことも可能ですし、医療スタッフがしっかりサポートいたしますので、不安や疑問がございましたら、事前に遠慮なくご相談ください😊

👆大腸カメラ検査は、健康を守る最善の手段
大腸カメラ検査は、便潜血検査で陽性となった場合の精密検査としてだけでなく、大腸がんのリスクが高い人や、大腸の症状がある方にとって定期的に受けるべき大切な検査です。大腸がんは、日本で最も発生率が高いがんの一つですが、早期に発見し適切な治療を行えば、完治する可能性が非常に高い病気です⭕️ご自身の健康を守るため、大腸カメラ検査を積極的にご検討ください💁‍♀️

👆最後に
便潜血検査は、大腸がんの早期発見を目指すための強力なツールですが、それだけに頼らず、必要に応じて大腸カメラ検査を受けることが非常に大切です。

特に40歳以上の方や家族に大腸がんの既往歴がある方は、定期的に検査を受け、健康を守る行動を心掛けましょう!

健康な未来のために、まずはできることから始めてみませんか?何か不安なことがございましたら、お気軽に当院へご相談くださいませ🩺

TOPへ