内科について
当院では、高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)といった生活習慣病をはじめ、様々な慢性疾患の診療に対応しています。さらに、風邪やインフルエンザ、気管支炎、胃腸炎、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの一般的な疾患から、のどの痛み、腹痛、発熱、下痢、嘔吐などの急性症状まで、幅広く診察を行っております。
「体調が優れない」「症状がなかなか治まらない」「どの診療科を受診すべきか分からない」といったお悩みがある方も、どうぞお気軽にご相談ください。
以下のような症状・疾患がある方はご相談ください
主な生活習慣病
高血圧症
血圧は日常的に変動し、気温や運動、精神的な緊張など様々な要因で上下します。高血圧とは、慢性的に血圧が高い状態を指します。
具体的には、医療機関での測定値が140/90mmHg以上、自宅での測定値が135/85mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。これは、自宅ではリラックスして測定できるため、やや低めの数値が基準とされているためです。
高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞といった重大な疾患に発展するリスクが高まります。診断を受けた際には、早めに血圧管理を始め、適切な治療を受けることが重要です。
糖尿病
血液中のブドウ糖が過剰に増加し、高血糖状態が続くことで糖尿病を発症します。主な原因は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が低下することにより、糖分が細胞に取り込まれにくくなるためです。
糖尿病は初期には自覚症状が出にくく、進行とともに「疲れやすい」「のどが渇く」「頻尿になる」などの症状が現れます。さらに、傷の治癒が遅くなったり、感染症にかかりやすくなったりするほか、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞の原因にもなります。加えて、糖尿病性神経障害・腎症・網膜症といった合併症を引き起こすこともあります。
糖尿病は完治が難しい病気ですが、血糖コントロールを継続することで動脈硬化や合併症の予防・進行抑制が可能です。
早期発見・早期治療が鍵となるため、健康診断でHbA1cや血糖値に異常が見られた場合は速やかに受診しましょう。特に35歳を過ぎると発症リスクが高まるため、自覚症状がなくても定期的な検査をお勧めします。
脂質異常症
血液中には、中性脂肪(トリグリセライド=TG)やコレステロールといった脂質が含まれています。
これらが過剰になったりバランスを崩したりすると、動脈硬化の進行に繋がります。
以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、現在では、脂質の増加だけでなく、余分な脂質を回収する働きの低下も動脈硬化の要因とされ、「脂質異常症」という名称に改められました。
脂質異常症は、初期には自覚症状がほとんどありませんが、放置すると心筋梗塞などの重篤な疾患を招く恐れがあります。
食事療法を含む早期の対応が予防に繋がるため、早めの受診と定期的な検査をお勧めします。
高尿酸血症(痛風)
高尿酸血症とは、血中の尿酸値が慢性的に高い状態です。多くの場合は症状がないまま経過しますが、尿酸が結晶化して関節に蓄積すると激しい痛みを伴う「痛風」発作を引き起こします。
また、尿酸の蓄積は腎臓病や尿路結石の原因となるだけでなく、放置すれば脳卒中や心筋梗塞といった重大な疾患のリスクも高まります。
尿酸値が高いと判明した場合は、定期的に検査を受けながら、必要に応じた治療を早期に開始し、尿酸値を適正にコントロールすることが重要です。
その他の内科疾患
感冒(風邪)
感冒は、一般的に「風邪」と呼ばれる疾患で、鼻水、のどの痛み、咳、発熱などの症状を伴います。主な原因はウイルス感染で、上気道に侵入したウイルスが炎症を引き起こします。
発症には、疲労・ストレス・睡眠不足などによる免疫力の低下や、寒冷・乾燥・急激な気温変化といった環境要因も関係しています。多くの場合、1週間ほどで自然に回復しますが、安静にして栄養を摂り、体を冷やさないように心がけることが重要です。症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、主に冬季に流行します。
ウイルスはA型・B型・C型に分類され、A型は人や動物の両方に感染し、季節性インフルエンザの主な原因となります。B型は人にのみ感染し、こちらも季節性インフルエンザの一因です。C型は流行が少なく、感染しても比較的軽い症状で済むとされています。動物由来のインフルエンザとしては、鳥インフルエンザや豚インフルエンザも知られています。
アレルギー疾患
アレルギー反応は全身に現れる可能性があり、特に目、鼻、皮膚といった外界と接する部位に症状が出やすい傾向があります。
典型的な症状には、長期間続く乾いた咳、透明な鼻水、原因不明の湿疹や蕁麻疹、腹痛や下痢・嘔吐などの消化器症状、突然の息苦しさ、舌の違和感などが挙げられます。症状の部位や程度には個人差がありますが、生活に支障をきたす場合には早めの受診が望まれます。
花粉症・アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎の分類
鼻粘膜にアレルゲン(アレルギーの原因物質)が付着することで、鼻水、鼻づまり、くしゃみといった症状が現れる疾患です。以下の2つに大別されます。
通年性アレルギー性鼻炎
ダニ、カビ、ハウスダストなどが原因で、1年を通じて発症します。
季節性アレルギー性鼻炎
「花粉症」として知られるものです。春にはスギやヒノキが主な原因ですが、ブタクサ、ヨモギ、シラカンバなどにより他の季節でも発症します。
検査・診断方法
血液検査を行い、アレルギー体質の有無や特定アレルゲン(スギ、ヒノキなど)に対する抗体の有無を確認します。結果が出るまでには数日かかります。
治療方法
治療では、内服薬、点眼薬、点鼻薬などの薬物療法が基本となります。当院では各種治療薬を処方しており、眠気の少ないお薬も取り扱っておりますので、日常生活への影響を気にされる方もご安心ください。
膀胱炎
膀胱炎は、膀胱の粘膜に炎症が発生する疾患で、頻尿、排尿時の痛み、残尿感などの症状が見られます。主な原因は細菌感染であり、特に女性に多く発症します。これは女性の尿道が短く、尿道と肛門が近いため、細菌が侵入しやすい身体構造が影響しています。
症状が軽快しても炎症が残っていると再発しやすく、繰り返すうちに腎盂腎炎などの重篤な疾患に発展する可能性もあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
過活動膀胱
過活動膀胱は、尿が十分に溜まる前に膀胱が勝手に収縮してしまうことで、「急な尿意(尿意切迫感)」「頻尿」「夜間の排尿(夜間頻尿)」などの症状を引き起こす疾患です。
40歳以上の約12%が該当すると言われ、比較的多く見られる病気です。原因には、加齢に伴う膀胱機能の変化、神経系の異常、前立腺肥大、または特発性(原因不明)のケースもあります。
過活動膀胱は治療によって改善が見込める疾患です。「年齢のせい」と諦めず、症状が気になる方はお気軽にご相談ください。



